【レジメン】FOLFIRI+C-mab

薬品名からレジメン名を検索する場合は、こちらを参照されたい。

用量計算・サイクル

【ポイント】
●レジメンのサイクルは14日
●セツキシマブは初回は1.5時間。2回目以降は1時間にしても良い。
8日目に、セツキシマブのみの点滴のために通院必要なので注意!
●セツキシマブは皮膚障害・色素沈着がほぼ必発する。薬に加え日焼け止め自己購入も勧めること。
●内服薬は2・3日目のデカドロン15錠 ※体調特別に悪い人間は4日目以降もだす
●フルオロウラシル(持続)は本当に46時間かかる。患者説明・説得が必要(めんどくさがる患者がほとんどの為)。

各医薬品の用量計算

各医薬品の用量計算

なお投与量については(体調悪化時のサポートがしやすい)大病院では満量で、(サポートしにくい)中小病院では8割程度の量でだすパターンが多い。

Excelレジメン

https://byouyaku.net/wp-content/uploads/2020/10/FOLFIRIC-mab.xlsx

(投与量計算シート・情報共有シートあり、当サイト作成)

Excelレジメン使い方については、こちらを参照のこと。

(連携充実加算:150点を算定するために)院外調剤薬局との連携を取る際は、専門の文書が必要になる。その文書もこのExcelレジメンシートの別タブに入っているので、活用されたい。

調剤時・副作用・施用時の注意

調剤時の注意

【(全レジメン共通)化学療法混注の大前提】

調剤場所は、安全キャビネット(クラスⅡ)にて。
(被曝リスクを減らす為)
調剤者は以下の順で防護着を着用
マスク>クリーンエプロン>ゴーグル>手袋
(被曝リスクを減らす為)
1薬剤につき「シリンジ」「針」はワンセット消費
シリンジはルアーロック式が望ましい。
バイアル薬剤抜く時は陽圧NG・シリンジ空気と交換で
(10mLの薬液抜く場合、
シリンジ内から10mLの空気を注入して交換する)

【このレジメンでの注意点】

注射針・
シリンジ
特に注意はない
※普通に18G針でOK
泡立ち注意薬セツキシマブ
被曝注意薬セツキシマブ
その他レボホリナートは100㎎Vial
当り10㏄程度の溶媒で溶かす
施行時の注意
ルートフィルター付きルートで
PHCフリーの必要なし
※普通の化学療法のルートで良い
点滴漏れ
注意薬
特になし
他剤混合常に単独ルート・他剤混入不可
12μmのインラインフィルタ付ルート
副作用の注意
C-mabで皮膚障害・色素沈着が必発する。薬にくわえ日焼け止めの自己購入使用もすすめること。
神経障害(冷たい物触れると知覚過敏、指先の痺れ)も好発するが、フルオロウラシルの為。
下痢も必発する。イリノテカンのためである。
吐気はイリノテカンのため、必発すると考えてよい。
脱毛はイリノテカンのためほぼ必発。

患者向け指導パンフレット

余談

レジメン名の由来について

m ;modified(調節された)
オキサリプラチン量の調節をさす。
 ●mがある=85㎎/㎡
 ●mがない=100㎎/㎡
FOLinic Acid;フォリン酸
 レボホリナートの別名。
Fluorouracil;フルオロウラシル
 5-FUのこと。
IRInotecan;イリノテカン
 CPT-11とも略称する。
C-mab;セツキシマブ(アービタックス®)

関連項目

レジメン一覧

レジメン一覧について

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