【レジメン】GC(Gemcitabine+Cisplatine)療法

薬品名からレジメン名を検索する場合は、こちらを参照されたい。

用量計算・サイクル

【ポイント】
●レジメンのサイクルは21日
●シスプラチンは低用量投与だが、それでも腎障害注意。後で生食を流す。
●シスプラチンでの吐気多い。点滴前後でアプレピタントを使用すること。
●内服薬は2・3日目のデカドロン15錠も必要 ※体調特別に悪い人間は4日目以降もだす

各医薬品の用量計算

各医薬品の用量計算

なお分子標的薬剤以外の投与量については(体調悪化時のサポートがしやすい)大病院では満量で、(サポートしにくい)中小病院では8割程度の量でだすパターンが多い。

Excelレジメン

https://byouyaku.net/wp-content/uploads/2020/11/GCGemcitabineCisplatine.xlsx

(投与量計算シート・情報共有シートあり、当サイト作成)

Excelレジメン使い方については、こちらを参照のこと。

(連携充実加算:150点を算定するために)院外調剤薬局との連携を取る際は、専門の文書が必要になる。その文書もこのExcelレジメンシートの別タブに入っているので、活用されたい。

調剤時・副作用・施用時の注意

調剤時の注意

【(全レジメン共通)化学療法混注の大前提】

調剤場所は、安全キャビネット(クラスⅡ)にて。
(被曝リスクを減らす為)
調剤者は以下の順で防護着を着用
マスク>クリーンエプロン>ゴーグル>手袋
(被曝リスクを減らす為)
1薬剤につき「シリンジ」「針」はワンセット消費
シリンジはルアーロック式が望ましい。
バイアル薬剤抜く時は陽圧NG・シリンジ空気と交換で
(10mLの薬液抜く場合、
シリンジ内から10mLの空気を注入して交換する)

【このレジメンでの注意点】

注射針・
シリンジ
特に注意はない
※普通に18G針でOK
泡立ち注意薬特にない
被曝注意薬シスプラチン
その他ゲムシタビンは200㎎Vial
当り5㏄程度の溶媒で溶かす
施行時の注意
ルートフィルター付きルートで
PHCフリーの必要なし
※普通の化学療法のルートで良い
点滴漏れ
注意薬
特になし
他剤混合常に単独ルート・他剤混入不可
12μmのインラインフィルタ付ルート
副作用の注意
シスプラチンは低用量投与だが腎障害注意する。点滴後、生食を流すこと。
シスプラチンの吐気が好発。前後にアプレピタントを服用すること。
ゲムシタビンは副作用が少ない。副作用は他剤を疑ったほうがよい。
吐気は比較的少ない。
脱毛は比較的少ない。

患者向け指導パンフレット

余談

レジメン名の由来について

G;Gemcitabine(ジェムザール®)
C;Cisplatine(ランダ®)

関連項目

レジメン一覧

レジメン一覧について

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