【レジメン】weekly nab-PTX+R-mab

薬品名からレジメン名を検索する場合は、こちらを参照されたい。

用量計算・サイクル

【ポイント】
●レジメンのサイクルは28 日
●nab-パクリタキセル=特定生物由来製剤。血液由来製剤の台帳記入・20年保管に。
●パクリタキセル➡nab-とついたことで、アルコールは含有しなくなった。
●ラムシルマブは初回は1.5時間。2回目以降は1時間にしても良い。
●ラムシルマブ投与直後~半日間は急な40mmHg程度の昇圧に注意。
●内服薬は2・3日目のデカドロン15錠 ※体調特別に悪い人間は4日目以降もだす

各医薬品の用量計算

各医薬品の用量計算

なお投与量については(体調悪化時のサポートがしやすい)大病院では満量で、(サポートしにくい)中小病院では8割程度の量でだすパターンが多い。

Excelレジメン

https://byouyaku.net/wp-content/uploads/2020/11/weekly-nab-PTX-R-mab.xlsx

(投与量計算シート・情報共有シートあり、当サイト作成)

Excelレジメン使い方については、こちらを参照のこと。

(連携充実加算:150点を算定するために)院外調剤薬局との連携を取る際は、専門の文書が必要になる。その文書もこのExcelレジメンシートの別タブに入っているので、活用されたい。

調剤時・副作用・施用時の注意

調剤時の注意

【(全レジメン共通)化学療法混注の大前提】

調剤場所は、安全キャビネット(クラスⅡ)にて。
(被曝リスクを減らす為)
調剤者は以下の順で防護着を着用
マスク>クリーンエプロン>ゴーグル>手袋
(被曝リスクを減らす為)
1薬剤につき「シリンジ」「針」はワンセット消費
シリンジはルアーロック式が望ましい。
バイアル薬剤抜く時は陽圧NG・シリンジ空気と交換で
(10mLの薬液抜く場合、
シリンジ内から10mLの空気を注入して交換する)

【このレジメンでの注意点】

注射針・
シリンジ
特に注意はない
※普通に18G針でOK
泡立ち注意薬ラムシルマブ
被曝注意薬特別にはない
その他レボホリナートは100㎎Vial
当り10㏄程度の溶媒で溶かす
施行時の注意
ルートフィルターなしルートで
PHCフリーの必要なし
※普通の化学療法のルートではない
点滴漏れ
注意薬
nab-パクリタキセル(超危険)
このレジメン選択するなら、
CVポート作成はほぼ必須。
他剤混合常に単独ルート・他剤混入不可
12μmのインラインフィルタ無しルート
副作用の注意
R-mabによる昇圧・40mmHg程度に注意。一時的なもの(投与直後~半日程度)であるが、心配であればニカルジピン注射などを使用すること。
nab-パクリタキセルは点滴漏れでの壊死が大変注意。投与ルートは末梢ではなく、CVポートが望ましい。もちろん本レジメンする前に、CVポート作成していること。
nab-パクリタキセル=特定生物由来製剤。血液由来製剤の台帳記入・20年保管に。
吐気はnab-パクリタキセルのため、必発すると考えてよい。
脱毛はnab-パクリタキセルのためほぼ必発。

患者向け指導パンフレット

余談

レジメン名の由来について

nab-PTX;nab-パクリタキセル
(アブラキサン®)

関連項目

レジメン一覧

レジメン一覧について

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