ヘルスケア・セクター(英:Health Care Sector)は、世界産業分類基準(GICS)のセクター分類」のうち、おもに健康関連全般をさすセクター(業種)である。
業種の特徴として「成長性が高い」「不景気でも止められない為、株価が落ちにくい」などが挙げられる。
業種例
産業69分類(当セクターに該当) | 著名な企業 |
Biotechnology (バイオテクノロジー) | Moderna Amgen(AMGN) |
Pharmaceuticals (医薬品) | Phizer(PFE) Johnson&Johnson(JNJ) 小野薬品工業 中外製薬 |
Life Science Tools& Services (ライフサイエンス・ツール/サービス) | |
Health Care Equipment&Supplies (ヘルスケア機器・用品) | Abbott(ABT) Medtronic(MDT) Becton&dickinson テルモ |
Health Care Technology (ヘルスケア・テクノロジー) |
成長率
セクター11分類のうちでヘルスケア・セクターの株銘柄は、長期的に高成長率であることが解っている。
下記表は、米国株式のセクター別トータルリターン(1957~2003年統計)である。
1 | Health Care | 14.19% |
2 | Consumer Staples | 13.36% |
3 | Information Technology | 11.39% |
4 | Energy | 11.32% |
5 | Consumer Discretionary | 11.09% |
6 | Financials | 10.58% |
7 | Industrials | 10.22% |
8 | Communication Servies | 9.63% |
9 | Utilities | 9.52% |
10 | Materials | 8.18% |
11 | Real Estate | (不明) |
平均 | Average | 10.95% |
平均的な株式の伸び率は、1957~2003年では10.95%である。ヘルスケアセクター株式の伸び率は14.19%でなので、非常に成長している。
ただし平均的な株式の伸び率は、200年スパンでみると6.7%程度である。尤も6.7%としても、200年間で株式1ドル➡93万ドルへと成長している。

不景気への耐性(底堅さ)
不景気でも株価が落ちにくい事も、特徴である。以下にヘルスケアセクターETF(VHT)と、市場平ETF(この場合S&P500指数を使用:SPY)との不景気時の株価を示す。
この通り、不景気時でも落ちにくいのがヘルスケア・セクターである。
それ故、ヘルスケア・セクターはディフェンシブ銘柄とも呼ばれる。
ヘルスケアセクターへの分散投資
以下の銘柄(米国ETF)を使えば、分散投資が可能である。
銘柄名 | 経費率 (年間%) | インデックス or アクティブ |
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF (VHT) | 0.10% | インデックス型 |
リンク
The Grobal Industry Classification Standard(GICS®)(英語)
出典元(企業の年次報告書・10K・その他)
株式投資の未来(日本語版・ジェレミー・シーゲル著)
株式投資 第4版(日本語版・ジェレミー・シーゲル著)
リンク
関連項目
世界の大手製薬企業
生活必需品セクター
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