バンガード・米国生活必需品・セクターETF(英:Vanguard Comsumer Staples Index Fund ETF Shares、以下VHT)とは、米国の生活必需品セクター指数(MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス)に連動するETF銘柄である。
設立は比較的新しく、リーマンショック前の2004年である。
指数へ連動する為に、米国生活必需品・セクターの大型株中心に投資している。
銘柄データ
指数連動型の商品の為、前述のとおり生活必需品・セクターの株に分散投資されている。
構成銘柄上位10社と、割合はこの様になっている。
Company | Ticker | % Assets |
Procter & Gamble Co | PG | 14.66% |
Coca-Cola Co | KO | 9.60% |
PepsiCo Inc | PEP | 9.24% |
Walmart Inc | WMT | 8.85% |
Philip Morris International Inc | PM | 4.61% |
Costco Wholesale Corp | COST | 4.39% |
Mondelez International Inc Class A | MDLZ | 4.00% |
Altria Group Inc | MO | 3.57% |
Colgate-Palmolive Co | CL | 3.15% |
Kimberly-Clark Corp | KMB | 2.64% |
2020/09/25更新 | Other | 35.29% |
米国の生活必需品会社のETFだが、日本人でも聞き覚えある社名が並ぶ。また「配当王(連続増配50年超)」銘柄が多く、P&G、Coca-Cola、Walmart、Philipmoris、Altriaなどが該当。配当王銘柄は成長力の高さ、底堅さが平均以上であることが解っており、そのことがVDCの安定性へ大きく寄与している。
このVDC基本的なデータは以下となる。なお総資産のBはBillion(×10^9)を指している。
総資産 | 5.86B |
直近株価 | 158.91 |
上場日 | 2004/1/26 |
直近利回り | 2.71% |
データ更新 | 2020/09/25更新 |
配当金・株価など
2005年以降の配当金は、以下のように推移。なお配当税率(キャピタルゲイン課税)は、米国株ゆえに10%と20.375%の二重で課税される。

右肩上がりで、配当金は3%弱程度と中程度。VDCは成長力が平均よりやや良く、配当金もそこそこ頂けるといえる。
リアルタイムの株価はこのようになる。
特徴
成長力の比較(VDC vs その他ETF)
セクター11分類のうちで、生活必需品セクターは成長率が良い(セクター11分類の記事を参照)。
参考として、セクター11分類別の近年(2004~2020年)のリターンを載せる。

近年の、生活必需品セクターETFの株価の伸びは中程度である。
底堅さの比較(VDC vs SPY)
また底堅く、不景気でもほとんど下落しない特徴がある。
セクター11分類(のETF)の中で比較すると、
例えばリーマンショックの2008年、生活必需品・セクターETF(VDC)は16.6%の下落だった。

いっぽうで同じ2008年で、市場平均(SPY)は36.8%の下落を記録した。

成長力そこそこだが底堅さが凄いことが解る。つまりいざというときの換金価値も高い。長期保有には適しているとされる。
リンク
The Grobal Industry Classification Standard(GICS®)(英語)
出典元(企業の年次報告書・10K・その他)
株式投資 第4版(日本語版・ジェレミー・シーゲル著)
関連項目
製薬株ランキング
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生活必需品セクター
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