バンガード・米国情報技術・セクターETF(英:Vanguard Info Technology Index Fund ETF Shares、以下VHT)とは、米国の情報技術セクター指数(MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス)に連動するETF銘柄である。
設立は比較的新しく、リーマンショック前の2004年である。(バンガード社のセクター別ETFは全て同じ2004年1月26日)
指数へ連動する為に、米国情報技術・セクターの大型株中心に投資している。
銘柄データ
指数連動型の商品の為、前述のとおり情報技術・セクターの株に分散投資されている。
構成銘柄上位10社と、割合はこの様になっている。
Company | Ticker | % Assets |
Apple Inc | AAPL | 18.20% |
Microsoft Corp | MSFT | 17.32% |
Visa Inc Class A | V | 4.07% |
Intel Corp | INTC | 3.52% |
Mastercard Inc A | MA | 3.52% |
NVIDIA Corp | NVDA | 2.82% |
Cisco Systems Inc | CSCO | 2.65% |
Adobe Inc | ADBE | 2.44% |
PayPal Holdings Inc | PYPL | 2.26% |
Salesforce.com Inc | CRM | 1.93% |
2020/09/25更新 | Other | 41.27% |
米国の情報技術会社のETFだが、日本人でも聞き覚えある社名が並ぶ。Appleといえば世界最大の時価総額をもつ会社である。「ビザ」「マスターカード」といえばあのクレジットカード会社である。
しかし連続増配という点で見ると弱い。マイクロソフトが18年、ビザが12年、シスコシステムズが10年といった程度で、配当貴族・配当王といった銘柄は上位にない。
このVDC基本的なデータは以下となる。なお総資産のBはBillion(×10^9)を指している。
総資産 | 36.87B |
直近株価 | 295.69 |
上場日 | 2004/1/26 |
直近利回り | 1.08% |
データ更新 | 2020/09/25更新 |
配当金・株価など
2005年以降の配当金は、以下のように推移。なお配当税率(キャピタルゲイン課税)は、米国株ゆえに10%と20.375%の二重で課税される。

右肩上がりで、配当金は2%弱程度と低い。VGTは成長力は凄かったのだが、配当金には期待できない。(勿論、初期からホールドし続けていればその限りではない)
リアルタイムの株価はこのようになる。
特徴
成長力の比較(VGT vs その他ETF)
セクター11分類のうちで、情報技術セクターは成長率が良い(セクター11分類の記事を参照)。
参考として、セクター11分類別の近年(2004~2020年)のリターンを載せる。

近年の、情報技術セクターETFの株価の伸びはかなり良かった。
底堅さの比較(VGT vs SPY)
しかし底堅くなく、不景気で下落する特徴がある。
セクター11分類(のETF)の中で比較すると、
例えばリーマンショックの2008年、情報技術・セクターETF(VGT)は42.8%の下落だった。

いっぽうで同じ2008年で、市場平均(SPY)は36.8%の下落を記録した。

不景気で急に現金が欲しくなっても、換金価値は低め。ただし長期保有し続ければリターンは良い。そんな特徴がわかる。
リンク
The Grobal Industry Classification Standard(GICS®)(英語)
出典元(企業の年次報告書・10K・その他)
株式投資 第4版(日本語版・ジェレミー・シーゲル著)
関連項目
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